コロナでM&Aが急減、ゼロックスは3.8兆円のHP買収計画を撤回
新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大する中、多くの企業がM&A活動を停止し、
事業の存続や従業員への給与支払いに注力している。
事務機器大手ゼロックスは3月31日、約半年に渡って進めてきたHPに対する350億ドル(約3.8兆円)
の敵対的買収プランを撤回すると発表した。ゼロックスは、新型コロナウイルス対応を
優先させることを理由としてあげている。
都市のロックダウンや屋内退避命令が広まり、グローバル経済が減速する中、
企業のM&A活動も停滞している。
第1四半期に発表されたM&Aの金額上位10件のうち、米国で実施されたものは4件に過ぎなかった。
M&A市場に占める米国のシェアは35%と前年から52%減少し、2012年以降で最低水準となった。